コラム「こもれび通り」

市の広報紙「市報すいた」に連載している市長コラムです。

 

令和2年9月号「生命維持装置 その2」

 

思わず笑顔がこぼれてしまうとき、感激のあまり涙するとき、「やったぁー」と喜びを爆発させるとき、「よぉーし、やってやる」と気合いが入るとき。


 このように心が沸き立ったのはいつでしたか。人と会う機会を減らし、外出を控える日々が既に半年以上。このようなシーンが間違いなく少なくなりました。


 先月号で劇作家平田オリザさんの言う「生命維持装置」について書きました。私たちは、文化、スポーツ、恋愛、育児、ショッピング、家事、仕事など、何かを手に入れたとき、感動や喜び、達成感を覚えます。それが人が生き生きと暮らすうえで、とても大切な役割を果たす「装置」だという話でした。


 プラスに働く感情が沸き上がってくるときには、脳内に、ある種のホルモンが沸き上がる(分泌される)ことが分かっています。それをもたらすものを装置と例えているのです。


 私たちは人と接し、対話することで関係を保つ社会的動物です。淡々とした日常を送ることができる幸せと、一気に気持ちが上がるアクセント、そのどちらも私たちの豊かな人生に欠かすことができません。


 きたるべき日のために、この装置が社会や地域の中で、またみなさんの心の中でさび付かないよう、磨いておく時間を大切にしてほしいと思います。

 

音声ファイル  (MP3ファイル; 620KB)

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