南吹田地域の地下水汚染
ページ番号1002933 更新日 2024年9月10日
南吹田2丁目及びその周辺地域では、有機塩素化合物(トリクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレン、クロロエチレン(塩化ビニルモノマー)等)による地下水汚染が確認されています。
地下水汚染分布図(令和6年5月)
現在は、トリクロロエチレンの分解生成物である1,2-ジクロロエチレン及びクロロエチレン(塩化ビニルモノマー)による地下水汚染が広範囲に広がっています。
上記の分布図は、調査地点での測定結果をもとに描いていますが、推定が含まれている部分もあります。
健康影響
汚染物質を含んだ地下水を飲用しなければ、健康影響はありません。
現在の市の対応
- 平成30年11月から汚染地下水の汲み上げによる対策を開始しました。
- 地下水汚染の状況について、定期的に測定し、経年的な変化を把握しています。
- 学識経験者4名で構成する吹田市土壌・地下水汚染浄化対策等専門家会議において、今後の対応について検討しています。会議の開催状況は、吹田市土壌・地下水汚染浄化対策等専門家会議のページをご覧ください。
各物質の特性(環境省化学物質ファクトシートからの抜粋)
トリクロロエチレン
常温では揮発性が高く、無色透明の液体で、金属製品製造業などで、機械部品や電子部品などの加工段階で用いた油の除去などに使われてきました。現在は、代替フロンの原料としての需要が増え、現在は金属の洗浄用途を上まわっています。
長期間取り込み続けると、肝臓や腎臓への障害が認められるほか、頭痛、めまい、眠気などの神経系への影響が認められています。また、国際がん研究機関(IARC)は、人に対しておそらく発がん性がある物質に分類しています。
シス-1,2-ジクロロエチレン
1,2-ジクロロエチレンは、シス-1,2-ジクロロエチレンとトランス-1,2-ジクロロエチレンを合わせたもので、この地域では、シス体を中心とした地下水汚染が確認されています。
シス-1,2-ジクロロエチレンは、常温では揮発性が高く、無色透明の液体で、溶剤として、又は、他の塩素系溶剤の原料として使われていました。現在は、他の物質の副生成物や分解物質として生成されることはありますが、本物質自体の用途はないと考えられます。本物質の毒性に関する報告はありませんが、類似物質を使ったマウスの実験では、ある酵素の増加などが見られました。
クロロエチレン(塩化ビニルモノマー)
常温では揮発性が高く、無色透明の気体で、上・下水道配管や電線被覆、雨どいなどに利用される塩化ビニル樹脂の原材料になります。また、土壌や地下水に残留したトリクロロエチレンなどの分解によっても発生することが報告されています。
国際がん研究機関(IARC)は、人に対して発がん性があるに分類しています。
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このページに関するお問い合わせ
環境部 環境保全指導課
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