薬剤師へのインタビュー

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Q.保健所で働く薬剤師の業務内容は?

薬剤師の仕事には主に3つのものがあります。
【環境衛生監視員】
まず1つ目は、環境衛生業務に携わる環境衛生監視員の仕事です。公衆浴場、旅館、理容所・美容所、クリーニング所のほか、遊泳場(プール)、特定建築物などの立入検査・調査を行っています。適切な消毒がされているか、清潔かどうか、施設に従事する方が適当な資格を持っているかなど、幅広く衛生と安全を守る業務を担っています。

環境衛生の業務は20以上あり、必要とされる知識も多岐に渡っています。入庁してから自分の仕事が何かをしっかり理解するまでに6年はかかりましたし、今もずっと勉強し続けています。例えば、大型商業施設や事務所ビルなどの特定建築物では、快適な室内空気環境の保持や安全な水を提供してもらうために、薬学の知識だけでなく建築工学に関する知識など、幅広い知識が求められる業務です。

プールで泳ぐ子供

薬局薬

【薬事監視員】

2つ目は、薬事業務に関わる薬事監視員の仕事です。

薬事監視員の主な業務は、薬局開設などの申請受付や、薬局などの監視指導業務、無許可無承認医薬品に対する指導業務と、薬に関する啓発活動です。保健所で働く薬剤師の中で、最も「薬」の知識を必要とする仕事をしています。

薬事監視員は、薬局や病院などで治療をしている患者さんと関わる薬剤師とは異なり、地域のすべての人を対象に健康を守る仕事です。


【食品衛生監視員】

3つ目は、食品衛生業務に関わる食品衛生監視員の仕事です。

(食品衛生監視員については、獣医師のページに詳しい業務内容を掲載しています。)

Q.行政で働くことを選んだ理由は?

元々水の安全について関わりたいと思っていたため、公衆衛生に貢献できるこの仕事を選びました。入庁当時、水道水は、植物プランクトンを原因とするカビ臭など様々な水質問題を抱えており、住民からは「安全でおいしい水」というニーズが高くありました。これらの課題の解決や、家庭排水による水質汚濁で河川に影響を与えないようにしたいと考えていました。
Q.仕事の魅力・やりがいは?

【環境衛生監視員】
環境衛生監視員の仕事は何もないのが当たり前」の生活環境を継続して守っていくことです。感染症事故や水質汚染の不安にさらされることなく、当たり前のように安全な日常生活を送れるようにすることが自分たちの役割なので、社会の「黒子」や「縁の下の力持ち」的な存在と感じています。

また、事業者等に対して、病原菌などの目に見えないものへのリスクや、それを予防するための設備投資の必要性については、なかなか理解を得にくいこともありますが、きちんと説明して、適切な維持管理の必要性を理解してもらえた時や、私たちを信頼していただけるようになった時にはやりがいを感じます。

試験管を持つ男性

【薬事監視員】

薬事監視員は、患者さんに対して適切な薬を正確に提供するために、薬局の監視指導を行っています。行政の立場から、患者さんと薬局にとって中立の立場で、安全に薬が提供されるための最後の砦となること、薬事監視員の重要な役割だと感じています。
Q.印象に残っている業務は?

【環境衛生監視員】
平成18年に、他県で起きた流水プールの吸い込み口での死亡事故を受け、同様の事故を起こさないように、管内の全プールに出向いて、吸い込み口のボルトがきちんと止められているかを確認したことです。営業期間中で水が抜けない施設に対しては、水着を着て実際にもぐり、吸い込み口が外れないことを身をもって確認した施設もあります。水質などの衛生問題だけでなく、安全の確保が自分達の責務だと痛感した事例です。管内でなくても、このような環境衛生に係る事故については必ず情報共有したり、事例を見直し、同じことを絶対に繰り返さないように取り組んでいます。


※保健所で働く大阪府職員の方へインタビュー(平成30年7月実施)をした内容をもとに掲載しています。


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