獣医師へのインタビュー

 獣医師獣医師

Q.保健所で働く獣医師の業務内容は?
保健所に勤務する獣医師の業務には大きく2つの業務があります。
【食品衛生監視員】
1つ目の食品衛生監視員は、食品衛生法などの法律に基づき、広く食品の安全を守る役割です。具体的には、違反食品や食中毒の調査、飲食店営業等の許可事務、営業施設に対する監視と指導、流通食品の収去(抜き取り検査)、食品に関する苦情や相談への対応などです。食品衛生監視員は獣医師以外に薬剤師等も担うことができるため、現在は獣医師と薬剤師が食品衛生監視員として同じ業務を行っています。


食品

犬犬と人

【狂犬病予防員(動物愛護管理員)】
2つ目は、狂犬病予防員として、狂犬病予防法に基づく飼い犬の登録と予防接種の勧奨、動物愛護法に基づく適正な飼い方等の普及啓発、相談対応などを行っています。適正な管理がされていない犬については、法律や条例などに基づいて、捕獲、健康管理、飼い主への返還や新たな飼い主への譲渡などを行います。
また、公共の場で負傷動物がいた場合には、収容して応急措置などを行います。
人と動物が共生する社会のため、動物の命を尊重すると同時に、動物が人の健康を脅かすことがないように適切な管理、啓発を行う役割を担っています。
Q.行政で働くことを選んだ理由は?

大学卒業後、動物病院に就職しました。動物病院の仕事にもやりがいは感じていましたが、学んだことを生かしてもっと幅広く人の役に立てるのではないかと考え、行政に転職しました。実際に入って気づいたことは充実した福利厚生です。実際に、ワークライフバランスの「ライフ」の部分も充実し、今では現在の仕事が自分に合っていたのだと感じています。
Q.仕事の魅力・やりがいは?

保健所の獣医師は、食品や動物に関して、府民の生活や健康を守るための「公衆衛生のプロ」として勤務します。プロとして高い志と継続する意思を持って、よりよい未来を構築していくための行政の一員になって働くことは、やりがいと魅力だと感じます。
また、保健所における獣医師の役割として重要なのは、動物由来の感染症から人の健康を守ることです。狂犬病だけでなく、新型インフルエンザ、食中毒など、あらゆる感染症に動物が関連していることがあり、国際化が進む中で、今後海外から新たな動物由来感染症が入ってくる可能性も指摘されています。そのような状況の中で、動物側の視点から感染症を予防し、多くの人の命を守ることができるのは、行政獣医師の魅力だと思います。
Q.印象に残っている業務は?

大学と連携して行っている学生向けのカンピロバクター食中毒予防の啓発です。
カンピロバクター食中毒は、主に鶏肉の刺身やたたきを食べて起こる激しい下痢や腹痛を主症状とする食中毒で、大学生などの若い世代に増加しています。

白衣の男性

最近の学生は、講義等の情報をスマートフォンやパソコンで見ることが当たり前になっているので、啓発媒体も電子対応にし、見てもらいやすいキャッチーなタイトルや中身を大学と相談しながら作成し、学内のイントラネットを活用して啓発しました。

2年前から定期的に実施し、今年度中に合計閲覧数1万件を目指しています。啓発によって1人でも「鶏肉を生で食べるのはやめよう」と気付ける機会を作ることは、確実に府民の命や健康を守ることにつながる仕事だと思います。また、電子媒体を活用すれば印刷費を節約できるので、費用対効果を見込めて継続性のある啓発スタイルを構築できたことが印象に残っています。


※保健所で働く大阪府職員の方へインタビュー(平成30年7月実施)をした内容をもとに掲載しています。


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