保健師へのインタビュー

 保健師(見出し)保健師

Q.保健所で働く保健師の業務内容は?

【母子保健・難病対策】

個別支援としては、医療的ケアが必要なお子さんや難病患者さんなどへの継続した家庭訪問、面接を行っています。個別支援はすべての支援の原点なので、そこで把握したニーズを患者さんや家族交流会などの集団支援に生かしたり、小児在宅医療等のネットワークやサービスの構築につなげています。

また、医療の進歩に伴って、医療的なケアが必要なお子さんが地域で増えており、その多様化するニーズへの対応やサービスが手薄になりやすい「小児から大人への過渡期」をどうサポートするかが重要になっています。


【精神保健福祉】

個別支援として、本人やそのご家族を対象に、電話や面接、必要に応じて訪問などで、こころの健康相談や医療相談を行っています。また、精神疾患に関する正しい知識の普及啓発にも力を入れています。精神障がいをお持ちの方が地域で安心して、適切な保健医療福祉サービスを受けられるよう、関係機関と連携しながら環境整備を行っています。また、精神科病院への実地指導なども行っています。


カウンセリング


感染症

【結核・感染症対策】

感染症の業務は、結核、HIV・性感染症、その他の感染症(O-157など)の3つに分けて業務に当たっています。こうした感染症が発生した時に、患者さんの回復と感染症の拡大防止のため、人権に配慮しながら迅速に、患者さんへの支援や接触者の方への聞き取り調査、健診などを行っています。市の関係機関や医療機関との連携も非常に重要な業務となっています。

また、結核患者さんの場合は、きちんと薬を飲みきることができるよう、訪問や同伴受診など継続的に支援を行っています。

【企画調整】

企画調整の業務は多岐に渡るので一言では説明できませんが、高齢化や疾病構造の変化に伴って複雑多様化するニーズに対応するため、医療計画等に基づき、地域の保健・医療・福祉の関係機関との連携を行い、地域の医療連携体制の整備や総合的なサービスの提供に努めています。災害対策も含め、保健所として広域的、専門的活動を行っています。

医療従事者

【保健師業務全般について】

 保健師の業務には、いずれも対人コミュニケーション力が必須になります。病院と違って、医師が治療の指示を出すのではなく、「本人が地域でどう生きたいか」という視点が地域の保健師にとって非常に重要となっています。その上で、保健師として「本人らしく生きるためには、どうあればいいか」の視点も合わせながら支援しています。


人の輪


Q.行政で働くことを選んだ理由は?
先輩Aさん:元々内科の看護師として勤務していましたが、患者さんが入退院を繰り返し、ターミナルを迎えていく現実に、「病気になる前に予防したい」という思いが強くなり、保健師を目指すことにしました。
行政の良さは、「その人らしく生きるための支援」に力を注ぐことができることだと思っています。また、待遇や福利厚生面も、子育て世代にとって働きやすいと感じます。その一方で、公務員としての使命、例えば災害時の対応などを求められることもあるので、公務員という仕事をきちんと理解しておくことは大切だと思います。
先輩Bさん営利を目的とせず、市民が安全で健康に幸せに過ごすために働くことができることがこの仕事の最大の魅力だと思います。
Q.仕事の魅力・やりがいは?

先輩Aさん:どの業務に携わっていても、乳幼児期の愛着形成(いかに自己肯定感を高め、自分のことを大事にする感覚を育てるかなど)が重要であり、保護者に理解してもらえるよう支援しています。保護者の中には、自分の育児が否定されたと感じ、支援がうまくいかない場合もありますが、継続して関わる中で相手のことを心配しているという気持ちが伝わり、信頼関係を築けて心がつながったと感じた時にはやりがいを感じます。
また、保健所には様々な専門職がいるので多職種と連携できることは魅力だと感じます。母子保健では、産後うつ疑いのケースを精神保健チームに相談したり、食中毒の啓発について食品衛生監視員と連携するなど、日常的に連携を図っています。
先輩Bさん保健師という仕事は、住民とつながり、関係機関とつながり、人と人、人と組織をつなげるなど、人と触れ合うことで共に成長できる仕事です。また、保健師の仕事は、一人ひとりの健康問題から、地域の健康課題につなげ、その解決に向け活動ができるなど、自分で創造することができる面白い仕事だと思います。
また、支援した人が少しでも健康に関心を持ち、また元気になれるよう関われた時にはやりがいを感じます。
Q.印象に残っている業務は?

別の保健所で働いていた時の、小児在宅医療のネットワークについてのことです。当時その市には小児の訪問診療を担う医師がいなかったのですが、市の小児科医の代表へ現状を伝えると、その医師から地域の小児科医へ情報の共有が図られ、最終的に訪問診療できる医師3名もの医師が訪問診療に協力してくれることになりました。地域の課題を共有することで支援の輪が広がったことはとても嬉しかったです。


※保健師は、保健所業務の他に、保健センターなど他の部署にも活躍の場があります。

※保健所で働く大阪府職員の方や派遣研修中の市職員へインタビュー(平成30年7月実施)をした内容をもとに掲載しています。


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