千里緑地のヒメボタルの保護

ページ番号1031153 更新日 2024年3月1日

ヒメボタルは小型のホタルで本州・四国・九州等の日本だけにいるホタルです。主に雑木林に生息し、幼虫はゲンジボタルやヘイケボタルのような水生ではなく、陸で生活を送ります。成虫(オス)は5月〜6月に光りながら飛び回り、地上にいるメスと交尾します。メスは後ろの羽が退化して飛べないことから、ほとんど移動できず、急激な環境の変化に弱いので、ヒメボタルは生物多様性(生態系の調和が保たれたもの)の象徴的存在として知られています。

ヒメボタルは、市内では吹田千里緑地第4区(高野台3・5丁目、山田西2・3丁目ほか)にたくさん認められ、平成23年4月に「ヒメボタル生息地とそのヒメボタル」として吹田市の天然記念物に指定しました。市内の大部分が市街地化された中でここでは生態系が保たれ、ヒメボタルは長年にわたって衰退することなく生息しています。ヒメボタル生息地とそのヒメボタルは後世に引き継がなければならない貴重な文化財なのです。

ヒメボタル生息地では毎年5月初旬〜6月中旬頃にヒメボタルを見ることができます。この貴重なヒメボタルに関心を持っていただき、保護にご協力いただきたいと考えています。つきましては見学の際は、マナーを守って静かに観察いただき、遊歩道以外の草むらの中にはむやみに立ち入らないようにお願いいたします。また、危険で周辺の迷惑にもなるため、路上駐車はしないでください。

(文化財保護課)

写真:説明板

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