風水害に対する備えと行動
吹田市の風水害について
- 近年、台風や豪雨など、雨風がもたらす自然災害が、多く発生しています。さらに今年は避難所において感染拡大する新型コロナウイルス感染症への対策についても考えなければなりません。
- 今後、避難所を開設する際には十分な換気やスペースの確保など、可能な限りの衛生環境の確保に努めてまいりますが、市民の皆様も大雨・台風のときにどうすれば良いのか「新型コロナウイルスの感染リスク」も踏まえ、日ごろからの備えと災害時の避難行動を事前に確認しておきましょう。
- 避難所開設での感染を防ぐために
- 避難勧告等の判断・伝達マニュアルについて
平常時の心がけ
(2)避難する場所と避難行動、避難経路を確認する
- 自宅の水害・土砂災害に関するリスクを確認し、避難する必要があるか、自宅での垂直避難(上層階への避難)が可能かどうか確認しましょう。
- 自分が住んでいる地域の避難場所や避難場所までの道のりを確認しておきましょう。
親戚の家や友人・知人の家などへの避難も検討しましょう
密集・密接状態になることを防ぐため、市が指定する避難所だけでなく、在宅避難、災害危険の少ない親戚や友人・知人の家への避難も検討しましょう。
避難所へ避難する場合の注意点
(1)避難する前に検温など自分の健康状態を確認する
(2)感染拡大のリスクがあることを認識する
(3)咳エチケットなどの基本的な感染対策を徹底する
※避難所内で新型コロナウイルス感染症等の感染拡大を防止するため、息苦しさや高熱等の症状がある方は避難所への避難を控え、保健所(新型コロナ受診相談センター)に連絡してください。
(3)食料・飲料などの備蓄・非常用持ち出し品の準備
非常用持ち出し品
非常時に持ち出すものをあらかじめ準備し、ご家庭の実情に合わせて持ち出し品を決めましょう。
また、重くなりすぎないように必要最低限にまとめましょう。
新型コロナウイルス感染症の対策品も準備しておきましょう!
品目 | 例 |
---|---|
貴重品 | 現金、カード、預貯金通帳、権利証書、免許証、保険証、印鑑 |
非常食品・飲料水 | アルファ化米、缶詰やレトルト食品、持ち運べるようペットボトルに入ったもの |
応急医療品 | 常用薬、絆創膏、包帯、ガーゼなど |
衣類・タオル | 上着、下着、靴下、タオル、生理用品など |
感染症対策品 | マスク(ない場合は代用となるタオル・手ぬぐい)、消毒液、体温計など |
その他 |
携帯トイレ、懐中電灯、携帯電話、ラジオ、モバイルバッテリーなど |
非常用備蓄品
浸水により停電・断水などライフラインが途絶された場合、救助までに時間がかかる可能性があります。日ごろから非常用備蓄に努めましょう。
品目 | 例 |
---|---|
飲料水 | 1人1日3リットルを目安に |
燃料 | 卓上・携帯コンロ、固形燃料など |
非常食品 | アルファ化米、缶詰やレトルト食品、ゼリー、乾パンなど |
感染症対策品 | マスク、消毒液、体温計など |
その他 | 携帯トイレ、ポリタンク、毛布、寝袋、トイレットペーパー、バケツ、やかん、ろうそく、ロープ・スコップ、ビニールシート、ガムテープ、(ペットがいる場合)ペットフードなど |
家の周囲の点検、整備
家の周りを点検し、道路の側溝や雨水ますの周囲を清掃しましょう。また、道路側溝や雨水ますの吸い込み口が落ち葉やごみで詰まると、道路冠水や浸水の原因となる恐れがありますので、日ごろから清掃を行うよう心がけましょう。
風への対策も忘れず
ベランダ、庭の植木鉢や物干し竿などの飛ばされやすい物は室内へ入れるか、固定しておきましょう。
屋根瓦のひび割れやズレがないか、トタンがめくれていないか、テレビのアンテナの設置状態など、家の周りの点検を常日頃から忘れないようにしてください。
浸水を防ぐ
浸水に備えるには、「土のう」、「水のう」、「止水板」、などを活用します。ごみ袋に半分程度の水を入れた「簡易水のう」を隙間なく並べたり、止水板の代わりに長めの板などを利用する方法もあります。
災害発生時の行動計画「マイ・タイムライン」を作る
吹田市では大型台風や局地的な豪雨による被害を最小限にするため、災害発生時に自分自身が取るべき行動を示したタイムラインを作成しています。これを参考に、自宅周辺の地形の特徴や家族構成、生活環境にあわせ、さらには新型コロナウイルス感染症に対応した「マイ・タイムライン」を作成しましょう。
小・中学生向けマイ・タイムライン検討ツール 逃げキッド を活用できます
マイ・タイムライン作成のためのチェックシートや、ヒント集などが作成されているため、ぜひ活用してください。
- 小中学生向けマイ・タイムライン検討ツール~逃げキッド~(国土交通省関東地方整備局下館河川事務所より)
マイ・タイムラインとは?
大規模災害の発生に備えて、災害時の状況を予め想定したうえで、「いつ」「誰が」「何をするか」を基本に行動などを時系列で整理した防災行動計画です。
被害が発生することが予測しやすい台風や豪雨で特に有効とされており、過去の災害の教訓からも避難するかどうか判断するための大切な指針となるものです。
マイ・タイムラインを作ろう(市報すいた令和元年8月号より) (PDFファイル; 356KB)
災害発生時の心がけ
複数の媒体から情報を収集しよう
- テレビやラジオで報道される台風や大雨の正確な情報を収集しよう。
➡テレビの場合は「dボタン」によりさまざまな情報が提供されています。 - インターネットから情報を収集しよう。
➡おおさか防災ネット
(大阪府下市町村の避難に関する情報や、ライフライン、鉄道情報など)
➡大阪管区気象台
(天気予報や雨に関する情報など)
➡河川防災情報(大阪府河川室)
(河川の水位など)
吹田市が発信している情報も確認しよう
- 吹田市公式SNS(吹田市公式LINE・Twitter)
- 緊急速報(エリア)メール
- 吹田市防災行政無線・防災行政無線自動応答サービス
- 防災情報メール(登録された方へ防災情報をお届けします)
- 吹田市防災気象情報
避難情報と警戒レベル
大雨により洪水や土砂災害のおそれが高まり、避難が必要な状況となった際には、次のような警戒レベルにより市から避難情報を発令します。
警戒レベル3 「高齢者等避難」 |
高齢者、妊産婦、乳幼児など、避難に時間のかかる方は危険な場所から避難を行ってください。 |
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警戒レベル4 「避難指示」 |
危険な場所から全員が避難しましょう。 |
警戒レベル5 「緊急安全確保」 |
既に災害が発生又は切迫している状況です。 命を守るための最善の行動をとりましょう。 |
避難時の心がけ
避難の呼びかけに注意し、正確な情報収集
危険が迫った時に、役所や消防署などから避難の呼びかけをすることがあります。呼びかけがあった場合は速やかに避難しましょう。
ひざ下まで水が来る前に避難
浸水時の歩行可能な水位の目安は、ひざ下までです。
また、水位が低くても水の勢いで動けなくなる危険性があるので、水が流れてきたら高所へ早急に避難します。
二次災害を防止し、避難することを周知
火災防止のため、電気のブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めましょう。
また、ご近所で助け合い、地域全体での避難に努めましょう。
動きやすい服装で2人以上での避難
避難する時は、動きやすい服装で、2人以上での避難を心がけ、浸水しているところでは深さが分からないため杖か棒を持って歩きましょう。また、水中でも脱げにくく歩きやすい履物で逃げましょう。
地下からより高いところへ避難
地上の冠水によって地下に水が流れ込み、避難が難しくなる場合があります。指定の避難場所、または地上に出て近隣の3階以上の頑丈な建物へ避難するなど、より安全な場所に避難しましょう。
エレベーターは使わない
暴風によって電線が切れると停電になり、エレベーターに閉じ込められる恐れがあります。台風や大雨のときは、なるべく階段を使うようにしましょう。
河川や用水路に近づかない
局地的な集中豪雨が発生すると、河川や用水路は水が溢れ、激しい水の流れができることがあるので、絶対に近づかないようにしましょう。
地面より低い道は通らない
立体交差する道路で、路面の高さが前後より低い道(アンダーパス)や、歩行用の地下通路は集中豪雨の際に冠水する危険性があります。
冠水している道路は危険
冠水している道路は、マンホールや側溝のふたが外れて転落する可能性が危険です。やむを得ず冠水箇所を移動する場合は傘などで地面を確認しながら移動します。
逃げ遅れた場合には高い建物へ避難
万が一逃げ遅れた場合は、近隣の頑丈な高い建物に避難しましょう。