小学生・中学生のバリアフリー

   吹田市の小学校、中学校では、子どもたちのバリアフリーへの理解を深めるため、様々な取組みが行われています。  その中で、取材に行った学校をいくつか紹介します。

 

北千里小学校 5年生 (2008年度)

北千里小学校の写真     北千里小学校の5年生は、5月13日から6月3日にかけ合計4回、福祉情報センター・共働作業所「b-free」や阪急バスと一緒に車いす等の体験学習を実施しました。障がい当事者の方と交流しながら、バリアフリーについての知識、心のバリアフリーについて多くのことを学びました。 

 

車いす体験感想文

   ディオスには、車いすの人の気持ちを考えてできるだけスロープを使っていたことに気づきました。

   私が車いすに乗った時は、バックでおりる所が多くて、こわかったです。

   車いすの人用の改札口を通った時、ふつうのとくらべると、はばが広かったです。しかも通りやすそうでした。

   あと、車いす用のトイレに入った時、電気が下にさがっていました。これも車いすの人のための工夫がしてあるのかなと思いました。

   ディオスは、車いすの人のためにいろいろな工夫をしているということを初めて知りました。

   教室の段差が、いつもは普通に行っているのに、車いすだとものすごい高い段差に思えた。歩いていたらせまくないけど、車いすだとものすごくせまい場所に感じた。もう少し広く直したら通りやすいと思った。

   後ろ向きで段差をおりるとき、声をかけてくれないと、いつどのタイミングでおりるかわからなくてこわかった。

 

   <車いすに乗った時>立っている時と車いすに乗っている時の目線がちがうから、自転車などがでかく見えた。おした時はおそく感じたのに、乗ってみたら思ったより速かった。
   <車いすをおした時>ステッピングレバーをふんで前の車輪は上げられたけれど、後ろの車輪を上げる時、力がいるなと思った。おしている人は乗っている人の命をあずかっているものだから、おした時すごくきんちょうした。

 

   <車いすに乗った時>バスに乗るときのスロープが急でこわかったです。特に下りる時は後ろを向いているので、上る時よりこわかったです。
   <車いすに乗っている人やおしている人を見た時>乗っている人は上り下りがこわそうだったし、おしている人はスロープが急で、おすのがしんどそうでした。
   <気づいたこと>バスが「ワンステップバス」で、そのバスには車いすのマークや車いすが乗る時の物がいっぱいあった。

 

児童のイラスト

 

 

吹田第二小学校 (2008年度)

 吹田第2小学校の写真

全校児童集会の様子(H20.7.14)

   吹田第二小学校は、聴覚障がい児教育センター校であり、1年生から、6年間を通して、いろいろな個性(障がい)について、特に聴覚障がいについての理解を深めるカリキュラムが充実しています。授業や児童集会も手話を交えて行います。また、中学校区が同じである吹田南小学校と手話等を使って、伝えることの大切さを学ぶ交流会を、毎年実施しています。

 

取材を通じて感じたこと

   児童集会の始まる前の時間、6年生の児童が6名、手話を使って楽しそうに会話をしていました。聞くと、その輪の中に聴覚障がいの児童が1名いるとのこと。あまりにも楽しそうに自然に会話していたので、「心のバリアフリー」という言葉を当てはめることに違和感を感じるとともに、今回の取材を通して、子どものときから行う、バリアフリー教育の大切さを実感しました。
   吹田第二小学校では、他校の先生に対して、難聴について学ぶ研修を実施しています。

 

 

桃山台小学校 5年生 (2004年度)

 車いすについての説明を受けている写真    2005年3月4日(金)、福祉教育の一環として車いすの体験学習を行いました。

   一人で車いすを操作することと、二人組みになって介護する側とされる側の両方を体験しました。
   実際に段差の上り下りを体験することで、車いすで生活する大変さ、介護する側の大変さ、それぞれの立場に立って、考えることができました。
   桃山台小学校では、毎年5年生の福祉教育のカリキュラムに「車いす体験」が盛り込まれており、子どもたちのバリアフリー教育に取り組んでいます。

 

 

車いす体験感想文

   今日、初めて車いすに乗りました。駅等で見る車いすに乗っている人は、とっても楽しそうに運転していたので、きっと私もかんたんにできるものだと思っていました。ところが、私の番になって車いすに乗ってみると、車輪を回すのがとてもつらくて、うでも痛くなり、すごくしんどかったです。
   二人組になって相手を押すときは、段差がある所がすごく難しかったです。人を押すのは生まれて初めてだったので、どうすれば良いのかと迷ってしまいました。
そして、私が相手に押されるときは、後ろを向いて段差を下りるときや、ふつうに段差をあがるときもすごくこわかったです。
   今日の体験をして、車いすにのっている人は、すごくしんどい思いをしているんだなと思いました。 
   今日、5時間目に、車いすに乗ったりおりたりしました。
また、車いすに乗っている人はすごく大変なんだと思いました。どうしてかというと、こぐのも、段をのりこえるのも、手に力を加えないといけないからです。私は、車いすに慣れていないので、すごくたいへんでした。
「いい体験をしたなぁ。」と思いました。

 

 

山手小学校 4年生 (2004年度)

アイマスク・白杖体験をしている写真

車いす体験をしている写真 

 

   一年を通して、まちの歩道の幅を調べたり、障がい者の方から直接話を聞いたり、また、10月には、車いすとアイマスクの体験を保護者と共に行いました。親子で考える場を設けることでより一層『心のバリアフリー』を深めることができました。
   車いす・アイマスク体験では、介護する側される側を実際に体験することで、はじめてわかる事が多くありました。
   山手小学校では、今後も今回のような機会を設け、バリアフリー教育を進めていきます。

 

車いす・アイマスク体験感想文

    アイマスクをするとまったく何も見えない。だけどぼくは今、体育館にいるというのがわかっているから友達とあるくことができた。これがまったく何の情報もなかったらただこわくて前へ進めないと思う。ぼくの体をぜんぶ目にして、しんけんに耳をすまして、手でさわってみたり、いっしょに歩いている人を信じて進むと思う。
   点字ブロックは目の不自由な人にとって大切な情報なので、その上に自転車をとめたりぜったいしないと思った。
   車いすははじめてのったり押したりしたけど、体をうまく使って押すというのを知りました。車いすを押す人はいつもまわりに気をつけて、道路の段差に車輪が落ちないように、のっている人をほうりださないように気をつけないといけないと思った。
   車いすでは押す人は押す人なりのたいへんさ、心配事などたくさんありすごくびっくりしました。そして、乗っている人(要介護者)は自分で進むのもこわいけど、やっぱり不安は多かったです。特に段差がこわかったです。なぜかというと、のぼる時もこわいけど、おりる時はのぼる時よりもこわくて不安がありました。あと、下り坂はスピードがでるのでこわかったです。人にあたったりしたときは、介護者が悪くなるそうです。
   アイマスク体験は、アイマスクをして、つえを持ちパートナーのうでを持ち体験しました。やっぱり目が見えないとこわかったし、階段とか、いつきけんなことがあるかわからないから、不安でした。一番自分がこわいと思うことは、電車に乗るとき、おりるときだと思います。そのときは誰かが助けてあげるといいと思います。
今日、勉強したことをこれからの生活に役立てたいと思います。

 生徒が描いたイラスト   生徒が描いたイラスト   生徒が描いたイラスト

 保護者の方の感想

   私も子どもも目が見えること、体が自由に動かせることは普段は当たり前と思って生活しています。病気やけがをした時、初めてこの日常当たり前と思っていることが実はすごいことなんだと気づきます。

   今回の体験学習でこのことを再認識しました。目の見えない方、車いすを使用されている方々が、不自由を感じない社会を創ることに、私たち大人がまずお手本を見せなければと思いました。

   また、思いやりの心を持って接することができる様、子どもと一緒に考えたいと思いました。

   今回の体験学習、親も子どもも本当に良い経験となりました。今後は道を歩くときも目くばり気くばりでと思っています。

   前の学校でも車いす体験を親子でしました。その時は実際道路(通学路)にでました。意外と危険な場所が多く子どもたちもびっくりする程でした。

   今日は体育館での体験でしたが、機会があれば、実際の道でできたらなと思いました。

   障がいを持った人、病気の人と接する機会の少ない子どもたちが、今日の体験を通して少しでも相手(要介護者)の気持ちがわかってくれたらと思いました。

 

 

佐井寺中学校 1年生 (2008年度)

   佐井寺中学校では、1年生の総合学習で福祉施設訪問を行っており、事前学習として、車いすなどの体験学習やバリアフリー講演会を行っています。平成20年12月には、吹田市社会福祉協議会や点字ボランティアの方の協力のもと、点字体験、車いす体験、アイマスク体験を行いました。
   点字体験では、自分の点字名刺の作成、また、日常生活の中で身近に存在するユニバーサルデザインについて学習しました。車いす体験では、4人1組で介助する人、介助される人を交代しながら、実際に校区内のお店に買い物に行きました。アイマスク体験では、アイマスクと杖を使用し、介助する人と2人1組で校内を歩き、視覚障がい者の立場で校舎内や校門までのルートのバリアを体験しました。
   わかりやすいオリジナル教材に加え、学校と地域(団体、ボランティア、商店の方など)が協力することで、より中身の濃い体験学習になっていると感じました。生徒たちが今回の体験学習で経験したことは、福祉施設訪問で必ず活かされると思います。

 

点字体験の写真

点字体験の様子

 

車椅子体験の写真

車いす体験の様子

 

アイマスク体験の写真

アイマスク体験の様子

 

  車いす・アイマスク体験感想文

<車椅子でのお店への行き帰りで感じたこと>
   (補助をしていて)普段自分が急だなあと感じない少し傾いた上り坂でも、車椅子を補助していたらきつかった。
   (車椅子に乗っていて)毎日自分の足で歩いていても感じない平らなアスファルトでも、車椅子に乗っていると、とてもがたついていることがわかった。

<車椅子でのお店での買い物で感じたこと>
   (補助をしていて)他のお客さんが来れば必ずよけないとだめだったし、通路がせまかった。
   (車椅子に乗っていて)なにかにぶつかりそうになったりするのがこわかった。
車椅子のためにもう少し通路を大きくしたりしてほしい。

<目の見えない人を誘導した時に、気づいたこと・感じたこと>
   私が普通に歩ける段でも、目の見えない人にとってはすごく大変なんだなと思いました。あと、もう一つ思ったことは、階段の最初と終わりです。私は、言うのを忘れていました。そのとき、アイマスクをつけた人は、まだ階段があったと思ったらしいのです。なので、私たちにとってちょっとした段差などでも、ちゃんと知らせたほうがいいのだなと思いました。

<アイマスクをつけて誘導してもらった時に、気づいたこと・感じたこと>
   (アイマスクを)つけた時、ずっと前に何かがあるように感じました。でもそんな心配を誘導者の人がすごく声をかけてくれたので、こわかったのも少しなくなりました。白杖を使うとだいたいの場所がわかったので、結構役に立ちました。だから、白杖を使っている人を見つけたら、譲ってあげたり、声をかけてあげられたらいいと思います。でも自分がけがなく行けたのは、相手がいて、白杖があったからだと思います。このことでこれからの意識が変わってくると思います。

 

 

佐井寺中学校 1年生 (2005年度)

   佐井寺中学校では、平成17年度(2005年度)から、総合学習の一環として、1年生は福祉施設の訪問を行っています。事前学習として、目の不自由な人や車いすの人の介助の仕方を勉強したり、手足が不自由で口に筆を加えて創作活動をつづけている星野富弘さんの詩画や文章を読んだりしました。また、実際に車いすでスーパーに買い物に行ったり、アイマスクをつけて校内を歩いたりして、体が不自由な人、介助をする人両方が大変であることがわかりました。
   事前に学んだことを生かして、福祉施設で2日間、お手伝いをしながら、入所者の方と交流を深めることができました。

 教材教材教材

 

 

福祉施設訪問・事前学習感想文 

<目の見えない人を誘導した時に、気づいたこと・感じたこと>

   階段を知らせる時、いつ言ったらいいのか悩みました。少しの段差も、どう説明したらいいか分かりませんでした。目の見えない人(アイマスクをしている人)も大変だけど、サポートする人(案内する人)も大変だなと思いました。サポート(案内)する時に一番気をつけたのは、階段の始めと終わりです。「あと一段!!」「これで終わり!!」などちゃんと言えたと思います。


<アイマスクをつけて誘導してもらった時に、気づいたこと・感じたこと>
   どこかわからなくなった。

   階段を下りる時、すごく怖かった。曲がっているとか、全然分からなくて、言われて納得した。場所は見たことがあるからわかるけれど、知らない場所だったらもっと怖いんだなあと思った。目の見えない人の気持ちがよく分かった。

福祉施設の方の感想

   福祉を身近な感覚でとらえる事ができるようになるためには、非常によい取り組みだと思います。前半は消極的な部分も感じられましたが、後半、特に二日目は子どもらしく、元気に活動されており、安心しました。

保護者の方の感想

   たったの2日間でしたが、とても貴重な体験ができたと思います。この体験を通していろいろなことを思い、考えたと思います。その気持ちを忘れずに、これからも福祉について考えてほしいと思います。2日間、とても疲れた様子でした。緊張したり、自分なりにがんばったんだろうと思います。

   このような体験をたくさんすることで、本当の優しさとか、誰かのために役に立てることの素晴らしさを、これからも知ってほしいと思います。

本人にとって貴重な体験になったと思います。

   核家族化が進んだ現在、このような人間として巾を持たせる教育は必要と感じます。今後も学業に加えて、人間力を育てるカリキュラムの実施を期待いたします。

 

 

片山中学校 1年生 (2007年度)

   2学期に、車いすバスケットボールの選手と車いすバスケットを体験しました。生徒たちは、車いすの操作に苦戦しながらも、選手の方たちの上半身のみを使った高度なプレーを間近で体験することができました。また、車いすで数センチの段差を上ることの難しさを話していただきました。
   3学期には、NPOの方にアドバイスをいただきながら、セロハンを貼っためがねで高齢者の疑似体験をしたり、車椅子やアイマスクの体験をしたりしました。実際に車いすで校内を移動してみて、スロープがあっても、車いすでのぼることが大変なことを実感しました。また、グループに分かれて校区内のバリアを探し、バリアフリーマップを作成しました。普段の生活で気づかなかったバリアを、たくさん見つけることができました。 

 

バリアフリーマップ作成感想文 

   普段、何気なく歩いているところなのに、障がい者の視点から見てみると、ちゃんと整備されていないところが結構あった。これから、道を通るときは、その道がバリアフリー化されているかを気にしていきたいです。
   普段通っている道に、こんなにたくさんの工夫があるとは思いませんでした。私たちもこれから、いろいろなものをかつようするかもしれないので、そのためにもいい経験ができたと思いました。
   普段では全然気づかなくて”ふつうの道”だと思っていたけど、ちゃんと見てみると、急な坂やガードレールがなかったり、大きなみぞなどがたくさんありました。なにげない道でも大ケガになるから、こういう勉強(学習)をしてよかったです。
   私たちが調べたところは、障がいをもった方やお年寄りの方には、危ないところがいっぱいあったので、もっと改善すべきだと思った。


<生徒たちがつくったバリアフリーマップ>

バリアフリーマップの写真  バリアフリーマップの写真


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