ようこそ平和祈念資料館ライブラリーへ 平和祈念資料館の図書の紹介(令和3年7月)

ページ番号1019829 更新日 2022年9月21日

平和祈念資料館には、約4,000冊を超える広く「平和」に関する書籍を所蔵しています。
平和祈念資料館の職員がお勧めする本や、ぜひ読んでいただきたい本を紹介していきますので、ぜひご利用ください。

戦争と漫才

解説:藤田富美恵
出版社:新風書房

戦争中、戦地の兵隊さんに送る慰問袋というのがあったのはご存知でしょうか?
この本に掲載されているのは「読んだその手で慰問袋へ」というキャッチコピーで大阪パックという出版社から当時十銭で販売されていた漫才の台本です。
慰問袋の中身として人気だったのは、キャラメル・氷砂糖・タバコ・内地の新聞などだったそうですが、かさばらない雑誌というのも入れることができたそうです。
カラー表紙には当時人気だった芸人さんの親しみやすい似顔絵や名前が出ていて、内地の人のみならず、遥か故郷を離れた兵隊さんも、それを手に取っただけで心和む一冊だっただろうと思えます。
解説文を寄稿されている藤田富美恵さんは、「上方漫才の父」として戦後も活躍された秋田實氏の娘さんで、ご自身の記憶や、秋田氏が残された資料をもとに当時の時局やお父様の気持ちをお書きになっています。
満州事変、日中戦争と戦局がひっ迫するにしたがい、国は庶民の生活をどんどん窮屈なものにしていきました。戦意高揚に反するものに対しては厳しい検閲が入り、寄席でも、警察官や憲兵が台本と違っていないかを監視し、少しでも違っていたりすると始末書や叱責という処分があったそうです。
そのような検閲とのせめぎあいの中、言葉の言い回しや洒落を織り込むことで少しでも笑いに変えようとする絶妙な匙加減に、作者の力量を感じます。
台本部分は旧仮名遣いで多少読みづらいかと思いますが、当時そのままの雰囲気もぜひ味わってください。

バックナンバーの紹介は平和祈念資料館の図書の紹介をご覧ください。

ご利用案内
本や雑誌を借りるには図書借出カードが必要です。

  • 原則、吹田市内にお住まいの方、市内の事業所や学校に在勤・在学されている方であれば借りることができます。
  • 図書借出カードを作るときは、住所、氏名の確認できるもの(健康保険証、運転免許証、学生証など)をご用意ください。吹田市外にお住まいの方は、在勤、在学を確認できるものをあわせてご用意ください。また、ご本人名義の吹田市立図書館の借出カードをご提示いただければ、図書借出カードをお作りいたします。
  • 図書借出カードを紛失したときや、住所、氏名などが変わったときは、すぐにお知らせください。

貸出

5冊まで、3週間
※一部、貸出できない資料もあります。

返却

平和祈念資料館のカウンターへご持参ください。(開館時間内)
吹田市立図書館(図書館返却ポストを含む)に、返却できます。
ただし、図書館の本を資料館には返却できません。

延長

返却期間内にご連絡いただければ、予約がない場合の貸出期間を3週間延長することができます。

予約

貸出中の図書は、予約できます。

このページに関するお問い合わせ

市民部 人権政策室
〒564-8550 大阪府吹田市泉町1丁目3番40号 (高層棟1階 134番窓口)
電話番号:
【人権・平和】 06-6384-1513
【人権啓発推進協議会】 06-6384-1539
【男女共同参画】 06-6384-1461
ファクス番号:06-6368-7345
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