近世の瓦生産

ページ番号1031005 更新日 2024年3月14日

写真:近世の瓦生産

吹田市で近現代まで続けられていた伝統的な瓦生産を、その製品と製作道具、ダルマ窯などで、解説しています。ダルマ窯は姫路市に残されていた深志野瓦窯の精密模型や全国各地や韓国のダルマ窯をパネル展示によって紹介しています。

吹田の近世瓦

瓦製作道具

写真:瓦製作道具

昭和2年(1927)に操業を停止した天道(現在の片山町4丁目)の武内(竹内)瓦窯で使用されていた瓦の製作道具です。瓦を載せて調整する回転台、整形に用いるヘラ類、軒瓦の文様を出す木型類などがあります。
武内瓦窯は、同家の記録によると、18世紀前半には天道で瓦屋を操業していました。「瓦師 竹内七兵衛」の名前が刻まれた正福寺旧本堂に使われていた宝暦3年(1753)の鬼瓦や文政・天保頃(18~19世紀前半)の紀年銘のある武内瓦窯製の瓦が市内に散見します。

達磨窯

写真:達磨窯

16世紀以降の瓦窯は達磨窯と呼ばれる地上式の小型窯で、この窯は、燻瓦(いぶしがわら)を焼くのに最適な窯として、現代まで使われてきました。窯の形は、中央に焼成室があり、その両側に二つの焚口があります。現在でも、全国でわずかに達磨窯で瓦を焼いている産地があり、群馬県藤岡市の共和建材有限会社では2基の達磨窯が使われています。

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