はじめませんか、地域猫活動 [市報すいた 令和4年(2022年)7月号]
ページ番号1017496 更新日 2023年8月31日
問い合わせ/衛生管理課(出口町 電話06-6339-2226 ファクス06-6339-2058)
市には、飼い主のいない猫の排泄物や鳴き声などの環境トラブル、エサやりなどの相談が寄せられています。猫に迷惑している人も、かわいそうとエサを与えている人も、「野良猫を減らしたい」思いは共通です。
解決するために、地域住民が主体となって、ルールのもとエサやりや排泄物の処理、周辺の清掃、不妊去勢手術を実施してこれ以上数が増えないよう見守る、地域猫活動を始めてみませんか。猫と人が共生する有効な方法として全国的に取り組まれ、国もガイドラインをつくり推進しています。
活動の進め方
- 地域の有志や自治会などで活動グループを作る。
- 対象猫を把握し、エサやりのルール、トイレの場所、役割分担などを決める。
- 地域住民や自治会員に活動の目的を説明し、活動方針への理解を求め地域の合意を得る。市の支援あり。
- 誤って飼い猫を捕獲しないために、自治会などを通じて周知する。
- 猫を捕獲し、動物病院で手術を実施する。市の支援あり。
- エサやりは場所や時間を決めて行い、食べ残しを片づける。トイレを設置してこまめに掃除し、周辺の掃除も併せて実施する。市の支援あり。
- 継続的な経費の調達の計画を立てる。
- 子猫や人慣れしている猫は、もらい手を探す。
野良猫を地域猫に
もともとは野良猫ですが、地域全体で計画的に世話をすることで地域猫になります。トラブルの解消、猫との共生をめざしましょう。
地域みんなにうれしい効果
環境美化
- 尿臭が薄くなり繁殖期の鳴き声がなくなる。
- エサやりの時間と場所を決め、置きエサをしないことで食べ残しやカラスによる散乱がなくなる。
- 猫が生活ごみを荒らすことがなくなる。
- トイレの設置と清掃で、排泄物の被害が減る。
住民トラブルの解消
- 地域理解を得て取り組むことと、環境被害が軽減することで近隣トラブルが解消。
- 地域のコミュニケーションが活性化。
繁殖の抑制
- 子猫が産まれなくなる。
- 5年ほどの寿命といわれている野良猫が徐々に減少。なお、避妊去勢手術済みの猫には耳に切れ込みをいれ、目印にします。
ほかにも
- 地域を見守る防犯活動に。
- 子供の情操教育に。
- 飼い猫の屋内飼育の啓発に。
市の支援も
事前に手続きが必要です。利用については、衛生管理課へ問い合わせてください。
- 対象/3人以上のグループで、代表者を含む2人以上が活動地域に居住していること。
- ※今年度はモデルケースとして3組の活動団体登録申請を募集します。
- ※地域猫活動以外の避妊去勢手術には、飼い猫等避妊・去勢手術補助金交付制度があります。
- 内容/
- 自治会などから地域合意を得るために必要な場合は、保健所職員が同行し、活動の趣旨などを説明します。
- 猫の捕獲などの方法が分からない場合は技術的講師を派遣します。
- 捕獲機も貸し出します。
- 避妊去勢手術費用の一部を補助します(メス1万5000円以内/匹、オス1万円以内/匹、上限15匹)。
- 地域猫活動中であることを示すビブスや腕章を貸与します。
- 猫トイレ用のプランターや園芸砂の一部を支給します。
野良猫に関するよくある質問
- Q 排泄物の被害を何とかしたいです。どうしたらよいですか。
A 超音波で猫を寄せ付けない機器があり、ホームセンターなどで5000円~1万円ほどで販売されています。購入前に試したい人には、保健所で2週間の無料貸し出しをしています。酢や木酢液など強い臭いのする液体を豆腐のパックなどの容器に入れて、猫が来てほしくない場所にいくつか置いておくことも効果的です。 - Q 道路の溝に子猫がいます。保護すべきですか。
A 親猫は子猫をくわえて頻繁に住みかを移動します。移動する途中に危険を感じると、子猫をいったん溝などに置いて避難することがあります。しばらくすると子猫を迎えにくるので、そっとしておいてください。水に流されたり車にひかれそうな場所にいるときは、近くの安全な茂みなどに移動してあげてください。 - Q 野良猫にエサを与えている人がいます。注意してもらえますか。
A 環境被害などが発生し、エサを与えている人の住まいが分かる場合は、職員が訪問し、無責任なエサやりを控えるよう話すなどの対応をしています。
猫の飼い主さんに3つのお願い
屋内で飼育しましょう
外に放して飼うと、交通事故や感染症などの危険があるほか、排泄物や器物の破損などで他人に迷惑をかけることがあります。屋外に出さないとかわいそうと思うかもしれませんが、キャットタワーを置いたり、飼い主が十分コミュニケーションをとってあげたりすることで、猫は幸せに暮らすことができます。
避妊去勢手術をしましょう
生後半年ほどが目安です。繁殖本能のストレスから解放されるほか、生殖器系の病気の予防になります。
マイクロチップを装着・登録しましょう
ペットショップやブリーダーなどの販売業者以外から譲り受けた場合、マイクロチップの装着は義務ではありませんが、装着するよう努めてください。飼い猫が行方不明になった際、飼い主の元へ戻ってくる可能性が高まります。