ピックアップ吹田 [市報すいた 令和4年(2022年)7月号]
ページ番号1017495 更新日 2023年8月31日
市議会5月定例会に提案
5月26日に開会した市議会5月定例会に提案した、新型コロナウイルス感染症緊急対策アクションプラン関連予算などの主な内容をお知らせします。
5月26日可決案件
生活困窮者自立支援金の申請期限を延長
新型コロナウイルス感染症の影響により生活に困窮し、すでに総合支援資金などの特例貸付が終了しているなど、さらなる貸し付けを利用できない生活困窮世帯を対象に支援金を支給する制度の申請期限を延長。
3277万円
低所得の子育て世帯に生活支援特別給付金を支給
18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある児童などを養育する世帯で、ひとり親世帯や令和4年度住民税均等割非課税世帯などに児童1人当たり5万円を支給。
4億9830万円
ICTを利用した児童・生徒のメンタルヘルス把握によるいじめ・不登校などの予防的支援
専門家の知見など、科学的根拠に基づいて開発されたデジタル健康観察をモデル校に用い、児童・生徒のメンタルヘルスの状態を捉えることで、いじめ・不登校などの予防的支援を実施。
397万円
その他提案案件
妊産婦サポートクーポン事業
妊産婦を対象に、家事代行などのサービスに利用できる2万円分の電子クーポンを交付。
2482万円
家庭生活に支援が必要な幅広い子育て世帯への家事・育児支援
家事、育児に対し不安などを抱えた要支援家庭やヤングケアラーがいる家庭などを対象に家事・育児支援を実施。
1221万円
災害時応援協定 摂津市、ビバホームと締結
市は、5月19日に摂津市、ビバホームとの3者連携により、被災した市民などの円滑な避難を図ることを目的に協定を締結しました。協定では、市や摂津市で災害が発生したときや発生するおそれがある場合には、スーパービバホーム吹田千里丘店の駐車場や付帯施設を緊急避難場所として、被災した市民などの受け入れや供給可能と判断した物資の提供など必要な事項を定めました。
後藤圭二の市長コラムこもれび通り
腕時計 その1
「中身は一緒やからな」
わが父は根っからの土木系技術公務員でした。時代性もあり、とにかく効率性と機能性重視で高度経済成長期を生き抜いていました。
中学入学の際、父から入学祝をもらえることになりました。「何がいい。」と問う父に、以前から欲しかった腕時計のカタログを示し「これが欲しいねん」と伝えました。お向かいのお兄ちゃんの腕に輝く自動巻きウォッチが欲しかったのです。
「おめでとう。大切に使うんやで」父の笑顔とともに白い箱を受け取り、高鳴る気持ちを抑えながらさっそく開封。「あれ。欲しかったやつと違う。メーカーは同じやけど…(涙)」
「あぁ、欲しがってたやつの機種とムーブメント(中身)は同じやから」と父。その時計は高校卒業まで毎日、私の左手首で何かを語っていたように思います。
思えばグローブも自転車もテニスラケットもシューズもこんな調子でした。機能は同じ、と。分相応と機能性、そんなところで格好をつけるな、中身を磨け、というメッセージだったのか、いや単なる節約家だったのか。亡き父のそのポリシーは私自身に、そしてまた、わが子たちの中で今も生きています。
私も大人になり、我慢させられたモヤモヤを自らの給料ですべて晴らしましたが、その喜びこそが父からの本当のプレゼントだったのかもしれません。