女と男のいきいきライフ

 女と男のいきいきライフは市民スタッフと協働し、編集しました。◆問い合わせ/人権政策室(電話6384-1461 ファックス6368-7345)

ともに理解し合うために大切なものって?

 国は第5次男女共同参画基本計画において、「仕事と生活の調和が図られ、男女が共に充実した職業生活、その他の社会生活、家庭生活を送ることができる社会」をめざすとしています。

 本市では昨年度、男女共同参画に関する市民意識・実態調査を実施しました。今回、意識調査の中から、家庭内の役割分担についての調査結果を通して、ともに理解し合うためのヒントを探ってみたいと思います。

意識調査の結果から

 家庭内の仕事の担当については、ほとんどの項目で「夫と妻が同じ程度に担当」が上位を占めるにもかかわらず、「生活費を得る(稼ぐ)」ことは、夫の仕事であるという回答が、58.2%を占めています。また、「食事のしたくをする」ことは、妻の仕事であるという回答が49.7%を占めています。

 「仕事」「家庭生活」などの優先度の希望と現実については、ほとんどの年代の男性が、家庭生活を優先したいと考えていても、現実では仕事を優先する結果となっており、また、女性についても、全体としては希望と現実ともに家庭生活を優先していますが、一部の世代においては、現実として仕事を優先している結果となっているなど、男性・女性ともに、優先度の希望と現実に差があることが分かります。

 家庭内でも、男女ともに希望と現実が異なっていることが分かります。それぞれの考え方や思いを理解し、尊重し合うために、対話から始めるなど、思いを伝え合ってみるのはどうでしょう。

女性に対する暴力のない社会をめざして

 11月12日(金曜日)~25日(木曜日)は「女性に対する暴力をなくす運動期間」です。内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(令和3年3月実施)によると、配偶者から暴力を受けたことがある人のうち、女性が約62%、男性が約38%であり、依然として女性の割合が高いことが分かりました。

 本市においても、女性に対するあらゆる暴力の根絶のシンボルであるパープルリボンと児童虐待防止のシンボルであるオレンジリボンを組み合わせたWリボンマークを考案し、「暴力のない安心安全のまち、すいた」の実現をめざしています。暴力の未然防止や拡大防止に向けた意識を、今後もさらに高めていきましょう。

今回は、社会にある女性への暴力を見過ごさない「フェアメン」の取り組みなど、男性を中心にしたジェンダー研究をしている伊藤公雄さんに話を聞きました。

伊藤公雄さん

京都産業大学現代社会学部客員教授。京都大学名誉教授。一般社団法人ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン共同代表。

Q.フェアメンとはどのような人のことをいいますか?

A.身近な人に対して、常にフェア(対等)な態度で接し、暴力を決して「振るわない」「許さない」、社会にある暴力に「沈黙しない」という生き方を次世代に示し、行動する男性のことをいいます。

Q.女性に対して暴力で訴えてしまう人がいるのは、どうしてだと考えますか?

A.「自分の判断は常に正しいはずだ」「暴力も時には必要だ」「自分や他人の体や思いに配慮しすぎるのは男らしくない」といった固定観念が、まだまだ根強く残っている面もあるからだと考えています。

Q.女性に対する暴力をなくしていくためにはどうすればいいですか?

A.まずはジェンダー問題(社会的に見られる男女の格差や差別など)に敏感な視点で、ものを見たり考えたりすることが必要です。身近な女性に、素直にジェンダー問題について意見を聞くのもいいかもしれません。

 また、子供たちは、家庭環境や友達、メディアの影響の中でジェンダー意識を身に付けます。家庭ではジェンダー問題に敏感な視点で接してみてはどうでしょうか。

編集後記

  • 価値観を押しつけるのではなく、お互いを尊重し合うのが大事だと思いました。
  • 「フェアメン」は男性のために考えられた言葉ですが、男女問わず、すべての人に言えるのではないでしょうか。「自分らしさ」を大切にしていけたらいいですね。
  • 職場や学校、友人などいろいろな人間関係において、お互いに理解し合うことが大切なのだと感じました。人生100年時代、身近な人と仲良くしたいですね。