太陽の塔 国登録有形文化財(建造物)登録
令和2年(2020年)3月18日提供
問い合せ先
吹田市教育委員会地域教育部文化財保護課(電話:06-6338-5500)
3月19日(木曜日)に開催された国の文化審議会において、第96次登録有形文化財建造物として、市内1か所・1件の建造物を登録するよう、文部科学大臣に答申されました。これにより、市内の登録有形文化財(建造物)は9か所・27件となります。
◎今回登録される予定の文化財建造物
太陽の塔
(1)建築年代
昭和45年/平成5年・同30年改修
(2)所在地
吹田市千里万博公園
登録文化財の詳細説明
太陽の塔について
名称及び建築年代
太陽の塔:昭和45年/平成5年・同30年改修
以上1件
所在地
吹田市千里万博公園
登録基準
基準(三)再現することが容易でないもの
建造物の説明
吹田市の万博記念公園内にある太陽の塔は、昭和45年に開催された日本万国博覧会を象徴する高さ約70mの巨大な建物です。芸術家の岡本太郎によってデザインされたこの建造物は、圧倒的表現力をその外観に有しています。
内部には高さ約40メートルの「生命の樹」がそびえ立ち、この大樹に大小さまざまな生物模型群が取り付けられ、原生生物から人類に至るまでの進化の過程を、地下から上層部へと上昇しながら鑑賞する展示空間となっています。
大阪万博が開催された当時、メインゲート正面のシンボルゾーンには、建築家丹下健三が設計した大屋根が架けられており、太陽の塔はこの大屋根を貫き、地下展示と空中展示とを結ぶシャフトとしての役割を果たしていました。
このような斬新な造形を、鉄筋コンクリート造や鉄骨造を混用するなど様々な建設技術を駆使して実現していることから、登録基準(三)「再現することが容易でないもの」に該当するものと評価されました。
現在でも大阪府を象徴する建造物として多くの人びとに親しまれています。
※岡本太郎:1911~1996年。日本の芸術家。作品は絵画、彫刻など多岐にわたり、前衛的な作品を数多く残した。大阪万博ではテーマ館のプロデューサーをつとめた。
※丹下健三:1913~2005年。日本の建築家、都市計画家。東京帝国大学卒業。広島平和記念館や国立屋内総合競技場など国内外で多くの建築作品を手掛けた。大阪万博ではマスター・プランを担当した。
写真
写真1 太陽の塔 外観 (撮影:大阪府)
写真2 太陽の塔 内観 (撮影:大阪府)
令和2年(2020年)3月の報道機関向け情報提供資料
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