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   平和祈念資料館の職員がお勧めする本や、ぜひ読んでいただきたい本を紹介して
   

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『夏空白花(なつぞらはっか)』                 

                             須賀 しのぶ・著   ポプラ社

               

 本作は敗戦直後に、混乱した社会の中で夏の高校野球大会(当時は旧制中学)の復活のために奔走する朝日新聞の記者・神住が主人公の物語です。執筆にあたり、著者は大量の資料を読み込み、作中には沢村栄治投手ら実在の人物も登場します。

 神住は、自身も甲子園で投げた経験のある元球児でした。戦時中、野球は敵のスポーツとされ、大会も中断されましたが「今こそ未来を担う若者のために復活させなければならない」と学生野球界の重鎮が朝日新聞社を訪ねて提案します。神住は「会社と自分の生き残りのため」という動機で大会復活のために動き始めましたが、戦争で亡くなった仲間や甲子園という夢を諦めなければいけなかった球児などの想いに触れることで、心から大会復活を目指すようになります。

 大会復活にあたって大きく立ちふさがったのは、戦後の日本の占領行政を行ったGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)でした。GHQは、大会の復活を強固に拒絶しました。また、戦後の劣悪な環境下での大会の復活は子どもたちに負担をかけるだけだ、という声も出てきます。そして、敗戦により今までの価値観が反転し、戸惑う人々の様々な感情が絡み合うことで、神住自身も大会の復活は正しいことなのかと悩むようになります。一時は大会の復活を断念しようとした神住でしたが、妻の美子に後押しされ再び動き始めました。

 従来の価値観が否定された若者が、もう一度、希望を持てるようにという純粋な想いだけでは、簡単には大会復活を実現することができない現実から、戦争が人々にもたらした爪痕の深さを感じました。

 先日から開催されている高校野球。平和であるからこそスポーツが楽しめるということを改めて感じることのできる作品です。



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