【特集】子供編集部、たばこ対策に取り組む企業を取材!
企業にとっても注目される、たばこ対策の重要性
近年、従業員の健康や会社の生産性向上のため、積極的にたばこ対策に取り組む企業が増えてきています。
吹田市豊津町に本社を置く株式会社ダスキンでも、数年前から社員の禁煙推奨などの動きをしているようです。
企業として、積極的にたばこ対策に取り組む理由は何なのでしょうか?
詳しくお話を聞くため、ダスキンのある校区の豊津第二小学校5年生にダスキンへの取材希望者を募ったところ、たくさんの子供たちが手を挙げてくれました。
5人で子供編集部を結成し、ダスキンの本社に取材に行ってきました!
子供編集部が頑張りました
事前勉強会
小学校でもたばこについて学習する機会はありますが、今回は取材前にもっと詳しく知っておきたい!ということで事前勉強会に参加。
たばこがどんなふうに身体に悪いのかや、どうして禁煙することが難しいのかについて、市の保健師から直接お話を聞きました。
勉強会の後は、感じた疑問を全員で出し合います。
取材当日に向けて自分専用の名刺を作り、質問をする内容や役割分担も自分たちで決定しました。
取材編Q&A
令和3年(2021年)12月1日(水)午後、ダスキンの本社に到着。
立派なビルにはじめは少し緊張した様子の子供編集部でしたが、
しっかりと名刺交換をすることができました。
早速、取材開始です。
【前編】どうしてダスキンはたばこ対策に力を入れるの?
Q.ダスキンでは社員の健康づくりについて、どう考えていますか?
A.
ダスキンでは社員自身だけではなく、その家族も含めて健康で心豊かな生活を送ることが創業者の願いでした。
その願いは現在も受け継がれており、社員が元気に働くことは会社の成長にもつながると考えています。
Q.具体的にどのようなたばこの取組を行っていますか?
A.
大きく2つの取組をしています。
1つ目が「会社敷地内の禁煙」です。ダスキンでは会社の中で、休み時間も含め全ての時間でたばこを禁止しています。
これは社員だけではなく、訪問される取引先やお客様にもお願いしています。
2つ目が「オンライン禁煙プログラム」です。リモートで医師と面談をして、禁煙治療薬を処方してもらいます。
このプログラムに参加した8割の人は禁煙に成功しています。
これらの取組のおかげで、社内の喫煙率は30.1%(2016年)→25.6%(2020年)に減少しています。
Q.会社として禁煙を進めてよかったことは、どんなことがありますか?
A.
会社として禁煙を進めて、プラスなことが多いと感じています。
例えば、たばこが原因でかかる病気が減ると、社員が病院に行く頻度も減りますよね。その結果治療費が下がると、会社の医療費負担も減っていきます。
他には、たばこのにおいが嫌だった人にとっても、働く環境が良くなります。
なによりダスキンの「社員に健康でいてもらいたい」という想いの実現につながると感じています。
【後編】教えて!禁煙のリアルな体験談
ダスキンの想いや取組について、よく分かりました。
次は、実際に禁煙に成功した社員さんにリアルな経験談を聞いてみたい!
営業本部の牧野さんにお話を聞いていきます。
Q.最初にたばこを吸い始めたのはどのようなきっかけですか?
A.
学生時代、周りの友達で喫煙者が多く、一緒に過ごすうちに自分も吸ってしまっていました。
吸い始めると習慣化してしまい、吸うのが当たり前になってしまいました。
Q.どうやって禁煙しましたか?
A.
ダスキンが実施する「オンライン禁煙プログラム」に参加して、やめることができました。
私の上司もこのプログラムで禁煙に成功し、無理なく禁煙できたという話を聞き、禁煙=難しいものというイメージが変わりました。
プログラムでは薬を飲んだりパッチを貼ることをはじめ、定期的に医師の診察や相談を受けることで、最後まで頑張ることができました。
このプログラムの利用費は、全額会社が負担してくれたという点も、とても助かりました。
Q.禁煙してよかったことはありますか?
A.
家族がとても喜んでくれました。においや煙で周りの人に迷惑をかけてしまっていたんだなぁと思います。
自分自身の体に悪いのはもちろん、その他に歯が黄ばんでしまったり、毎日たばこのにおいのする服を着たりしていたので、もうあの頃には戻りたくないなと思います。
Q.最後に、僕ら子供たちに一言お願いします!
A.
学生時代に一緒にたばこを吸っていた友達と、今はお互い禁煙していますが仲良くしています。
たばこを吸わなくても人と仲良くなれるし、何よりたばこは身体に悪いです。
「禁煙」というしなくていい苦労もしてほしくないので、大人になってもたばこは最初から吸わないでいてほしいです。
子供編集部から、ダスキンさんにメッセージを渡しました!
ダスキンさんから、たばこについての取組や禁煙の体験談など、たくさんのお話を聞くことのできた子供編集部。
当日は、予定になかった質問もその場で考え、積極的に質問することができました。
最後に、子供編集部からダスキンのみなさまへ、「禁煙頑張ってくださいメッセージ」を渡しました。
子供編集部からのメッセージ
取材を終えて
無事に取材を終え、子供編集部に感想を聞くと、
「大人になったら、たばこを吸う人をゼロにしたい」、「昔は会社で吸えたのに、今は吸えなくなって会社も変化している」、
「周りの人に『たばこ吸わんときや』と言いたい!」と様々な感想を伝えてくれました。
今回学んだことは、大人になっても忘れないでくださいね。
市としてもたばこに注目して、企業に取材をするのは初めてでしたが、子供の視点で見ると新たな気付きにもなりました。
子供編集部の声、大人へのメッセージとして受け取りたいですね。
取材に答えてくださった、営業本部牧野さん(左)、人事部堀さん(右)さんと
一緒にダスキン本社受付で記念撮影
後日、ダスキン社内にメッセージを掲示していただきました
企業がたばこ対策に取り組むメリット
子供編集部からの取材を通じて、
企業にとっても従業員の禁煙を応援することはたくさんのメリットがあることが見えてきました。
(1)喫煙者本人の健康や、他の従業員の健康が守られる
(2)職場環境が改善され、喫煙者・非喫煙者ともにパフォーマンスが向上する
(3)会社の医療費や清掃費が削減され、従業員が健康で長く働けることにより生産性が向上する
吹田市も、禁煙に挑戦する人を応援しています!
ダスキンでは社員の健康のために、様々な取組を実施していました。
もしご自身の勤務先にそのような制度がない場合でも、吹田市では市に在住の方を対象に、禁煙治療費の一部助成を実施しています。
禁煙治療を受けることで、「自分で禁煙するよりも楽に」、「より確実に」禁煙することができます。
この記事を読んでいただいたことをきっかけに、ぜひ禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
詳しくは下記をご覧ください。
※今回の企画は、公益財団法人吹田市健康づくり推進事業団と吹田市の共催事業です。
快く取材を引き受けてくださった、株式会社ダスキン様ありがとうございました!