ロタウイルスワクチン

ページ番号1015775  更新日 2022年10月18日

病気の説明

ロタウイルス胃腸炎とは、口(くち)から侵入したロタウイルスが腸管に感染して発症します。感染力が非常に強く、手洗いや消毒などをしっかりしても、感染を予防することが難しいため、乳幼児のうちに、ほとんどの子どもが感染します。下痢や嘔吐は1週間程度で治りますが、下痢、嘔吐が激しくなると、脱水症状を起こす場合もあり、乳幼児の急性胃腸炎の入院の中で、もっとも多い感染症です。一生のうちに何度も感染するウイルスですが、初めてロタウイルスに感染した時は、特に重症化しやすく、まれに脳や腎臓に影響をおよぼすこともあり、注意が必要です。生後、すぐに感染する場合もあるので、早い時期にワクチンの接種を開始しましょう。

ロタウイルスワクチンとは

このワクチンは、ロタウイルス胃腸炎の発症を7〜8割減らし、入院するような重症化は、そのほとんどが予防できます(ただし、ノロウイルス等のロタウイルス以外の原因による胃腸炎には予防効果を示しません)。
ロタウイルスワクチンは2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。2種類とも、予防効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なりますので、他のワクチンとの接種スケジュールなどを考慮して選択します。なお、途中からワクチンの種類を変更することはできませんので、最初に接種したワクチンを2回目以降も接種します。
多くのワクチンの接種が重なる期間ですので、医療機関と相談して、他のワクチン接種と合わせて同時に接種することも検討してください。

ワクチンと副反応

主な副反応として、ぐずりや下痢、嘔吐、胃腸炎、咳・鼻水などがありますが、数日で軽快することがほとんどです。
注意すべき副反応として、まれに腸重積症を起こすことがあります。
腸重積症とは、腸が腸に入り込み、閉塞状態になることです。0歳児の場合、ロタウイルスワクチンを接種しなくても起こる病気で、もともと3〜4か月ぐらいから月齢が上がるにつれて多くなります。手術が必要になることもありますが、発症後早く治療をすれば、ほとんどの場合手術をせずに治療できます。初回接種後1~2週間は、健康状態を十分に観察し、次のような症状に気づいたら、すみやかに接種した医療機関を受診してください。

腸重積症の症状

  • 泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
  • 嘔吐を繰り返す
  • ぐったりして顔色が悪くなる
  • 血便が出る

対象者及び接種方法

ワクチンの種類はどちらか一方で投与します。

ワクチンの種類 回数 対象者 標準的な接種期間 接種間隔
ロタリックス(1価)

2回

出生6週0日後から24週0日後まで 1回目は生後2か月に至った日から出生14週6日後まで 1回目終了後、27日以上の間隔で2回目接種
ロタテック(5価)

3回

出生6週0日後から32週0日後まで 1回目は生後2か月に至った日から出生14週6日後まで 1回目終了後、27日以上の間隔で2回目、3回目を1回ずつ接種
  • 1回目が14週6日以降の初回接種については、安全性が確立していない
  • 原則として1回目に用いたワクチンと同一種類のワクチンを使用

費用

無料

接種時に必要なもの

  • 吹田市の予診票
  • 母子健康手帳

接種場所

吹田市内の協力医療機関

吹田市外及び市内の協力医療機関以外で接種される場合は、次のリンクから手続き等についてご覧ください。

関連情報

このページに関するお問い合わせ

健康医療部 地域保健課
〒564-0072 大阪府吹田市出口町19番3号(吹田市保健所内)
電話番号:
【感染症・難病・精神保健・事業推進】 06-6339-2227
【予防接種】 06-4860-6151
ファクス番号:06-6339-2058
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。

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