千里ニュータウン・万博・阪大地域（その1）千里ニュータウンを中心とするエリア

プロフィール

竹林と雑木林の広がる丘陵地でしたが、日本で初めてのニュータウンとして、大規模開発事業が昭和30年代から約10年をかけて行われました。集合住宅と戸建住宅による住宅地、地区センターや近隣センターの商業地をはじめ、公園、道路などが計画的に整備され、大阪都心への交通利便性が高いまちとなっています。まちびらきから40年ほどが経過した現在では、住宅の老朽化も進み、時代の変化に対応したまちの更新時期を迎えています。
ニュータウン周辺部ではかつての千里丘陵の竹林や雑木林などが残されており、緑豊かな自然景観が保たれています。北部には国立循環器病センターや千里金蘭大学、青少年野外活動センターや市民体育館、市民プールなどの施設が立地し、南部でも千里救命救急センターなどの医療施設が立地しています。

まちの様子

人口

人口減少が著しく、全市の中で最も高齢化が進んでいます。高齢者のみの世帯が非常に多くなっています。

土地利用・住宅

5階建て以下の共同住宅が約6割、公営・公団等の公的借家が約6割を占めています。住宅地の評価では、緑や自然環境、景観の満足度が極めて高く、総合評価も高くなっています。

地域マップ

まちづくりの基本方向と計画

この地域全体

基本方向1

大規模な建替え事業においては、周辺環境と調和した良好な住環境の保全と育成に努め、緑豊かなまちづくりを進めます。また、多様な世帯が住めるまちづくりを促進します。

計画1

• 公共賃貸住宅の建替えについては、住民をはじめとする関係者による協議など合意形成を促進するための環境整備に努めます。
• 公共賃貸住宅の建替えにおいて、緑地やオープンスペースが確保されるよう、誘導を図ります。また、多様なデザインの導入を促進します。
• 地区計画制度や建築協定制度などの活用や、景観の誘導などにより、良好な住環境の保全と育成を図ります。
• 高齢者向け住宅や若年世帯が入居できる住宅の供給を促進します。
• 幹線道路や主要な歩行者専用道の沿道などにおいて、日常生活へのサービス施設を配置するなど、立地条件や必要性に応じた住宅地の複合機能化を促進します。
• 浸水被害の発生地域では、雨水施設の能力増強の整備を計画的に進め、被害の軽減に努めます。

基本方向2

地区センターは、多様な商業・業務機能に加えて、市民の文化や学習、交流の拠点として、充実に努めます。また、近隣センターは、日常生活の利便性の高い商業機能の整備とともに、福祉・交流の場としての活用を図るなど、にぎわいと安心のあるまちづくりを進めます。

計画2

• 大学との連携により学習・文化機能の充実を図り、商業機能の活性化に結び付けます。
• 商業者と地域住民によるまちづくりの取組を支援し、活性化を図ります。
• 空き店舗を活用した大学やNPOなどとの連携による新たな事業を支援します。
• 地域社会に密着したコミュニティビジネスの振興を図ります。
• 高齢者福祉や子育て支援にかかるサービス機能の充実を図ります。

基本方向3

自治会や地域で活動するNPO、ボランティア団体などのさまざまな活動を通じて、ふれあいのあるまちづくりを進めます。
誰もが安心して暮らせるまちづくりを進めます。
特色あふれる「千里文化」の発展に向けて取り組みます。

計画3

• 地域住民が活用できる広域的なコミュニティ施設を整備するとともに、活動の場や情報の提供などを通じ、コミュニティ活動を支援し、住民同士の交流を促進します。
• 地域福祉の拠点となる地域保健福祉センターや、児童館の整備に努めます。
• 地域における支え合いのネットワークの形成に向けて、地域の相談・支援窓口や民生委員・児童委員、ボランティア等の連携を進めます。
• 大学等の学術研究機関や文化人・芸術家などが地域で交流する機会を充実し、地域の文化活動の促進を図ります。
• 留学生との交流などを促進し、身近な地域での国際交流を進めます。