平成30年2月号市報すいた 市長コラム「一歩先の暮らしやすさ」

ページ番号1013092 更新日 2022年9月21日

「お足元の悪い中、お集まりいただき…」とは、雨の日の決まり文句です。しかし今の吹田で、足元がぬかるんで靴が泥で汚れる道はほとんどありませんよね。

私たちは道路や駐車場、広場などを精力的に舗装し、水たまりや凹凸(おうとつ)のない快適で安全なまちへと仕上げてきました。

さて、近年の夏の暑さは異常な程です。アスファルトや建物など人工物で自然の土壌を覆ったことが、原因の一つと言われています。道路やビル、大規模駐車場、人工芝グラウンドなどの真夏の昼間の表面温度は60℃にも達します。水分を含まず草が生えず、昼間の熱を蓄えるアスファルトやコンクリート。これらが昼の気温を上げるだけでなく、夜に放熱することで熱帯夜が増えるのです。

これまで安全、快適、便利を求め、進めてきた都市計画に欠けていた「気温」の要素。かと言って、今さら道路を土には戻せません。

この50年で吹田の利便性が向上した反面、水と土、風と緑が大きく失われました。これからのまちづくりには、街も私たちも生態系の一部だという視点が欠かせません。その結果「さわやかに夏を過ごせるまち」となれば、それが子孫に残す「持続可能なまち」の姿だと考えます。

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