平成29年7月号市報すいた 市長コラム「チューニング」

ページ番号1013085  更新日 2022年9月21日

高校生の時、AMラジオの深夜放送を聴いていました。東京の放送局の番組を聴くために、周波数を合わせ、さらに電波が入りやすい方角を探して、ラジオのアンテナの向きをミリ単位で調整したものです。

FMもそうですが、このような作業を「チューニング」と言います。微調整が自動化された今、耳にすることが少なくなりましたが、私は市政を行う上で二つのチューニングを意識しています。

一つは満足度のチューニングです。どんなことでもそれぞれ事情と言い分があり、どちらも立てるのは難しいときがあります。そこで、皆さんの満足度の合計を最大にするために、行政と議会が精一杯知恵を出し合っています。必要なのは傾聴と対話による、地道で繊細な調整作業です。

もう一つは、平時と有事における対応のチューニング。普段はじっくり聴く。しかし大災害などいざと言うときは、たとえ情報が不十分であっても市民の命を最優先に判断し、速やかに行動する。丁寧な対話と大胆な決断、目盛り合わせを間違うと、取り返しのつかないことになります。

どちらも一朝一夕ではできません。日々、アンテナを張り巡らせて、自分の感度を高めなければならないと感じています。

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