平成27年11月号市報すいた 市長コラム「幸齢(こうれい)社会」

ページ番号1013068  更新日 2022年9月21日

小学6年生の夏、祖父が74歳で他界しました。「天寿を全うした」「大往生」と周りの大人は言いました。それから45年、当時全国で1000人もおられなかった100歳以上の方が6万人を超えました。日本人は世界一の長寿、大げさに言うと人類が追い求めてきた夢を手に入れたのです。

テレビや新聞では「高齢問題」「高齢化対策」という言葉をよく目にするようになりました。確かに医療や福祉、介護といった社会保障費の増大は重い社会問題です。ですが、まずは長寿社会の到来を素直に喜びたいものです。そのためには「長生きして良かった」と言っていただける社会を実現しなければなりません。長生きしたことで肩身の狭い思いをするのではなく、幸せを感じていただけるように…。

幸せを感じるためには経済的な側面も重要です。ただ、それにも増して、健康であること、そして社会や地域とつながっていることが大切ではないでしょうか。そう考え、地域のみなさんと力を合わせて「会う人、する事、行く所」を用意し、健康で長生きしていただくためのメニューの充実を図っていきます。誰もが幸せに齢を重ねることができる「幸齢社会」こそが、私たちが「成長社会」の先にめざす「成熟社会」の基本的な姿だと考えています。

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