令和4年2月号市報すいた 市長コラム「家事」

ページ番号1013059 更新日 2022年9月21日

学生時代、実験室暮らしをしていた私は「準備8割」と教え込まれてきました。実験器具をそろえて洗浄し、再確認して初めて責任ある分析に着手できる、ということです。
家事なるものを考えてみます。それは健康で清潔な環境を保ち、社会の一員として必要な手続き、いわば生活の「準備」作業と言えそうです。一人暮らしの時は、それが面倒で苦手でした。
しかし、結婚して子育て時期に入ると、家事の種類と量は格段に増えていきました。手間はかかれど、技術的に出来ない家事はまずありません。しかし、率先して家事をしてもやり方がパートナーの流儀と異なると、心からの「ありがとう」は得られません。そして気付いたのです。パートナーが求めているのは自己満足な完成度ではなく、流儀に沿ったフットワークの軽さだったのだ、と。
そんな日々から私は大切な事を学びました。家事なるものは「単なる作業」ではなく、共に生きることそのものであり「幸せ」というものを形作る上で決しておろそかにしてはいけない、ということです。単調に見える事務仕事なしに、大きな仕事が成り立たないのと同じです。
だからこそ、例えば週2回のごみ出しや風呂掃除が、これから少しでも面倒に感じるようになったなら、パートナーとしてはもちろん、市長としても要注意なのだと思うのです。

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