令和3年2月号市報すいた市長コラム「変わるもの、変わらないもの」

ページ番号1013047 更新日 2022年9月21日

日頃肌で感じている社会の変化を改めて数字で示されると驚くことがあります。データによると、かつて適齢期と呼ばれた30～34歳の男性の半数が未婚、25～29歳の女性も5人に3人が未婚とのこと。しかも男性の4人に1人、女性の6人に1人は生涯未婚です。
40年前には世帯の半数が3世代同居、私も50年前、祖父母と暮らしていましたが、2017年には3世代同居の割合は1割程度。また、共働き家庭もこの40年で片働き家庭の2倍となり、完全に逆転しました。
こうして変化し続ける社会においては、30年後の「標準的な家庭の姿」はもはや想像することすらできません。
しかし、私たちは人間であり、動物です。万葉の時代の歌心に今も共感できるように、愛情や幸せ、喜怒哀楽といった人の心根が今後大きく変わることはないでしょう。
科学技術の粋を集め、何年もかけて太陽系や生命の誕生の秘密に迫るミッションを成功させた「はやぶさ2」の仕事ぶりに、変わらない人間の強さと英知に期待を抱き「もっと幸せな未来が待っているかも知れない」と思うのです。