令和2年12月号市報すいた 市長コラム「チェンバロ」

ページ番号1013045  更新日 2022年9月21日

温度変化に弱く、調律師が慎重に音程を合わせ続ける。ピアノにも似た楽器から、繊細で煌(きら)めく音の粒が立ち上がったのです。
小学4年生の夏の日、先生が授業に持ち込んだ高価な古楽器「チェンバロ」の生演奏。音楽室での希少な経験は私の心に鮮やかな彩りを与えてくれました。
どの親にとっても子供の成績は強い関心ごとですが、学校は人格の成長も同時に担います。多感な子供が集団で成長する過程で、心が震えるような感動を提供することも大人の大切な役割です。
10月中旬に万博記念公園でブラスバンドフェスを開きました。久々に大きなステージに立ったであろう中学生たちの、喜びと緊張が入り混じった表情を目の当たりにし、思い切って開催して良かったと心から思いました。
今だからこそ、子供たちに感動体験の機会を惜しみなく提供し、生きる喜びを伝えたい、そして将来、明るく豊かな社会の担い手となってもらいたい、そう強く願うのです。
先日、3歳になる孫を水族館の巨大水槽の前に誘ってみました。まっすぐに泳ぎ来る大きなサメにおびえ「もう帰る」と後ずさり。恐怖も、ある意味感動といえますが、まだ早かったかもしれませんね。

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