大韓民国順天市

表敬訪問報告

○日  程:平成21年(2009年)10月11日(日)~13日(火)

 

 

○訪問者:市長及び市職員3人

 

 

○目  的:

 

         本市は、平成18年よりアジア・環太平洋地域、とりわけ中国、韓国との交

      流を検討すべく、大阪府や万博記念機構などと協議するなか、今回の吹田

      市長の訪問は、順天市長が昨年来吹されたことにたいする答礼訪問とし、

      また、吹田市長への招聘状をいただいたことを踏まえ、今後の交流促進に

      向け実施したものです。

 

 

○順天市の概要:

 

        人口  271,048人   世帯数  95,564世帯

        面積  907.45㎢    市制  1949年

 

        順天市は、韓国南西部、釜山市の西約200km、朝鮮半島南海岸地帯に位

     置し、大小の山と平野、澄んだ水が流れる田園都市で1万6000haの耕作地

     を有する農業が基幹産業です。特産物は、梨、桃、茶が有名。また、順天産

     業団地があり、海外から新素材、部品、エネルギー、精密化学など高付加価

     値産業の誘致を進めています。全羅南道の東部圏第一の都市であり、教

     育、交通、産業、金融の中心都市、地域の産業発展の原動力になっていま

     す。順天湾はナベヅル等の飛来地になっており、ラムサール条約にも加盟し

     ています。

 

 

○訪問行程:往路  10月11日

 

       関西国際空港                  10:35発

       釜山・金海国際空港          12:05着

       順天市マイクロバスにて所要時間約2時間30分

       復路  10月13日

       釜山・金海国際空港          13:00発

       関西国際空港                  14:25着

 

       第一日目は、関西国際空港を出発し、午後4時30分くらいに順天市に入り

    ました。車中から2013年国際庭園博覧会開場予定地の説明を受け、順天湾

    を訪問。順天湾生態館で紹介映像にて説明を受け、葦の干潟より展望台に

    登り順天湾全景を見学しました。

 

        第二日目は、午前中に順天倭城を見学して、その城跡から光陽湾に広が

    る産業団地の説明を受けました。その後、順天市庁にて市長、市議会への表

    敬訪問を行いました。午後からは、順天伝統野生茶体験館にて施設見学と

    茶礼体験、楽安邑城民族村を見学、パンソリを鑑賞しました。その後、順天青

    巖大学を訪問し、総長表敬後、学内を案内していただきました。

 

        第三日目は、釜山・金海国際空港から韓国を出国、帰国しました。

 

 

○視察報告:

 

   ●順天湾

 

      

      順天湾自然生態公園

          順天市順天湾は世界5大沿岸湿地でラムサール条約に加盟しており、葦

      畑には人よりも高い葦が生い茂っており、韓国にある葦畑の中では最大の

      規模を誇っています。風で葦畑全体が一斉になびく様子は、波のような美し

      さでした。順天湾の葦畑には葦だけでなく、荻や野菊など湿地に生息する植

      物がたくさんあり、ナベヅルやマナヅル、コウノトリ、クロツラヘラサギ、ミヤ

      コドリなどの珍しい鳥や天然記念物に指定されている鳥などがやって来る場

      所としても知られています。その他にも、順天湾一帯にはシギやマガモ、カリ

      などを含め約140種類もの鳥がやって来ます。

 

      順天湾自然生態館

          順天湾の自然を保存し、研究するために作られた空間です。室内には企

      画展示室、展示室、映像室、生態教室、セミナー室などがあり、室外には干

      潟の観察場があるので生態学習場としても利用されています。こちらには、

      定点観測用カメラを通して順天湾にやってくる渡り鳥を観察することが出来

      る施設や、順天湾の自然を学習するための映像物などが観覧できます。2

      階建ての展示館には、順天湾の干潟の生成過程などが見られる模型、

      様々な動植物の標本や剥製などが展示されています

    ●順天倭城

         慶長の役で小西行長が、1597年に築いた日本式の城。順天市東南部の

     光陽湾に面した小山に今も当時の石垣や空堀が残る。1598年10月小西行

     長らが順天倭城で、明・朝鮮軍による攻撃を受けました。

         順天倭城の戦いの後、朝鮮に派遣されていた日本軍は豊臣秀吉の死に

      より撤退が決定し、順天倭城に駐屯する小西行長らも撤退する手筈でした

      が、明・朝鮮の水軍の海上封鎖により阻まれたところです。これを知り救援

      に来た島津義弘の水軍が明・朝鮮連合水軍に襲われ、戦役最後の大激戦

      となり、小西軍はこの隙に順天を脱出したといわれています。

  ●順天伝統野生茶体験館

         順天地域の名産である伝統野生茶の素晴らしさを広く知ってもらうため

     に、2007年10月にオープンした順天市の施設です。韓屋体験棟、展示館、講

     堂、製茶体験室、茶食体験室、亭、販売所などを有し、体験プログラムとし

     て、日本の茶道にあたる茶礼体験、製茶体験、市職員も参加する茶マナー

     キャンプなどを行っています。建物は、韓国の寺院伽藍を模した木材建築

     で、訪問者に安らぎや癒し、また、木のぬくもりを感じさせる施設でした。

  ●楽安邑城民俗村

        順天市街地から西に約22km離れた、楽安面東内里・西内里・南内里地域

     にあります。李氏朝鮮時代、倭寇の襲撃に備えて築造されたとされます土城

     を元に、17世紀前半に作られた約1.4kmの石積みの城郭や、城郭の内外の

     住居等で構成されています。1983年に史跡地に指定された後、一部の補修・

     復元や整備を経て現在に至ります。この地方の伝統的な民家が今も残るだ

     けでなく、テーマパーク的な他の民俗村とは異なり実際に200名以上の住民

    の生活が営まれています。ドラマのロケ地にも使用され、伝統芸能でもある

    韓国踊パンソリの鑑賞や伝統工芸の機織や木工細工などを体験できま

    す。

       秋 には、順天市の大きなイベント「南道飲食文化大祝祭」の会場になりま

    す。

   

 ●2013  順天湾国際庭園博覧会

       順天市の都市部と順天湾一帯1,527㎢を会場として2013年4月20日から10

   月20日までの6ヶ月にわたり開催されます。自然庭園や未来庭園、パビリオン

   などの施設を予定しており、総事業費966億ウォン、462万人の入場客を見込

   んでいます。

●順天青巌大学

       1954年順天看護高等学校から出発した順天市にある3大学のうちのひとつ

    です。看護科など医療系の学科とコンピュータ情報科などIT関係の学科と社

    会福祉科、幼児教育科、文化観光科、ホテル経営科など25学科があり、実務

    教育を中心とした大学で約4,000人の学生が学んでいます。大阪府立大学

   (府立看護大学)と交流があり、大阪市住吉区に分校「大阪研修院」を開校し

   ています。

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