平成30年11月号市報すいた 市長コラム「ほんまに必要？」

このところ、気候の変化が激しくなってきていると感じませんか。春秋の過ごしやすい季節が年々短くなっている気がします。その上、多発する大型台風、経験したことのない豪雨。

実は、これらのことは50年も前から指摘されていました。「人間の社会経済活動により大量の温室効果ガスが排出され続けると、地球が温暖化して気候が変わり、暮らしや健康に悪影響が起きる」と警鐘が鳴らされていました。それが今、現実となりつつあるのです。

そんな状況を少しでも食い止めるために私たちができること、それは消費に対する意識を変えることだと思うのです。これまでも「それってほんまに必要？」そんな消費者の疑問と選択が商品を変え社会を動かしてきました。本市でも、北摂10市町とスーパー9社で連携して、今年6月からレジ袋の無料配布を中止しました。その結果、マイバッグ持参率は、ひと月で46%から75%と飛躍的に上昇したのです。

今や当たり前に使っている発泡スチロールのトレイやラップなどの使い捨てプラスチック類に対しても意識を変える必要があります。暮らしの中で習慣化する「もったいない行動」は、ライフスタイルとして次の世代に引き継がれます。その先の先に、よりよい未来が待っていると信じます。