平成29年6月号市報すいた 市長コラム「ロスと幸せ」

ページ番号1013084 更新日 2022年9月21日

近頃「〇〇ロス」という言葉をよく耳にしますが、大切な何かを無くした後の喪失感は誰もが味わうものです。長く人生を歩んで来られた人は、それこそさまざまなロスを経験されてきたことでしょう。

齢を重ねると涙腺が緩くなりますが、それは人の悲しさや苦しさをわが身のことと感じられる「いい人生」を送ってこられた証ですね。

私事ですが、30年以上前に始めた妻と2人のくらしは、3人の子どもに恵まれ5人の家庭に。そこに猫が3匹加わり、わが家は最大8つの命がにぎやかに同居する生活が続きました。しかし、成人した2人の息子が独立し、最後の猫が天国へ行き、とどめは昨年末の娘の結婚。かくしてわが家は、さながら祭りのあと、再び元の2人に。

愛する者や大切にしてきた存在がいなくなると、残された者の心にはぽっかりと穴があきます。私自身、何度かそのロスを味わって気付いたことがあります。大きく深いロスに涙がこぼれるのは、それだけの喜びや幸せを日々味わって来たからだということを。

過去に涙しながらも今日という日に感謝する、そうして人は前を向いて進むことができるのでしょう。

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