平成29年2月号市報すいた 市長コラム「スポーツと平和」

ページ番号1013080  更新日 2022年9月21日

長く激しい国境紛争と内戦を経て2011年にスーダン共和国から独立した南スーダン共和国。その政府の要人が吹田市を訪れたのは一昨年のことでした。「独立は果たしたが国民の心の傷は深い。スポーツを復興の柱に据えるため、吹田市からスポーツの振興と教育の知恵を学びたい」とのことでした。

あえて経済成長をキーワードにしない復興戦略に感銘を受けたことを覚えています。私からは「スポーツによって、フェアープレー精神や忍耐力、そして思いやりの心が育まれます。幼少期の人格形成は国造りの基盤に欠かせません。スポーツを続ける環境を支えているのは地域であり市民です。」とお伝えしました。

今、南スーダン共和国で再び激しい内戦が続いています。彼らが夢見た未来を思うと心が痛みます。同時に、我が国の平和な社会と、スポーツや文化によってもたらされる国際平和の恩恵に感謝の念を抱かずにはいられません。

私がスポーツや文化の活動に対して「費用対効果」論で斬り込まない理由もそこにあります。「損得勘定」も大切ですが、見えない価値に多くの人が豊かさを感じる社会、そのような「成熟社会」をめざします。

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